ふー。疲れたので気になってた映画を観ることにした。
永い言い訳を観てきたぞ。
この映画気になってた。
というのも、9月に旅行に行った時になんとなく観てたテレビに西川美和監督が出てて。いきものががりのギターの水野さんと対談してて、西川監督のその鋭い観察眼と言葉選びのセンスが気にかかっててこの映画は観ようと思ってた。
映画を見た感想はね…
いやぁうまく言えない…
もうこれはきっつい…んだよねぇ…
人の関係性は変わる…以前は愛していたけど、今は…?
主人公の幸夫くんが自己中心的で相手の気持ちを考えないし汲み取ろうともしないし、強烈に自意識にがんじがらめになって悲劇のヒーローを演じてる感じなんだなー。他の人に自分がどう見えるか強烈に気になってるし。それって保身。本当は弱い自分を隠すための。
そんな彼も妻の死から人間関係の中で人とぶつかりつつ、他者と心が通い合っていく訳なのですが…
ようやく妻の死に向き合おうという時に妻の携帯に残ってた未送信のメールを発見しちゃって…
もう愛してない。ひとかけらも。
きっつーーー!
表面には出してなかった妻の本音。そのメールで幸夫くんまたプッツリとキレてしまってねぇ。あんだけ自己中心的だったんだから自業自得なんだけれども。
いつも側に当たり前のようにいる人は当たり前にずっと側に居てくれる訳じゃない。
人と人との関係は変わる。
あっけないほど一瞬に大切な人、もしくは、大切だった人はいなくなるかもしれない。
幸夫くんも独りぼっちになってようやく他者との関わり合いの大切さに気づき、おそらく妻も含めて失った人やないがしろにしていたものごと全てが身に染みて、悲しみの中で泣くことが出来たんじゃないかと思う。
泣けたことで、ある種の心のつかえがとれて、妻の存在が染み付いた遺品を整理するとともに自分の心も整理することが出来、収めるところに幸夫自身の心も収めることが出来るようになった…という風に感じた。
スッと、箱を閉じて、ね。
妻を亡くしたことからさらに表面化した自己中心的な自意識の言い訳。弁解する相手が他界しているだけに、一方通行のままの永遠の言い訳。そんな感じかなぁと…。
本木雅弘はボルテージあがって取り乱すほどにコメディな感じになってきてしまう役者さんな気がする…ww
この映画ちゃんと笑いもあるのよ 笑
あーーその気持ちも分かるーーー^_^;
という部分も沢山あって。
もう湧いてきちゃう感情と感情のぶつかり合い。
身近にいる人を、大切にしたいと思う映画だったー◎