月曜日はイオンシネマが安い!お得!ということで、3連休最終日に映画を観てきた。

あまり興味は無かったんだけど、妙に評判がいいので「汝、星のごとく」を観てみた。
原作は凪良ゆうさんということで、心を抉ってくるような、厳しい内容になりそうな予感が…。その予感は的中し、観てて心が苦しくなる映画だった。でもこれは今年1番心に残る観て良かった映画になるかもしれない…!
思いの外かなりいい作品だった!これは原作が良い!!監督もいい仕事してるし、俳優達も演技力があってこれも良かった!
瀬戸内の島を舞台にストーリーは進んでいくんだけど、美しい瀬戸内の景色とは逆に、主人公の櫂と暁美の置かれている状況が厳しいものでこの対比がまた身に染みるのよ。自然や景色はひたすら美しいのに、人間の醜さときたら…。
高校生の櫂と暁美の家庭がまあ〜穏やかではない。
櫂の母親は水商売をしてて惚れた男を追いかけて瀬戸内の島にやってきた。瀬戸内で暮らす暁美達の家庭は父親が専業主婦の妻を捨てて愛人の元へ行ってしまった。
つまり、櫂の母親は不倫してるし、暁美の父親も不倫してるという普通ではない家庭なのよ。まあいい歳した大人が大人じゃなくてロクでもないのよな。自分の感情で好き勝手動いちゃって、周りが大迷惑というやつ…。。。
でも現実こういうことってあるよね。。。親が不倫してるなんて話聞くもんな。
子どもだと自分でどうにかするのも知識も無いし分からないから限界あるよね。不条理で過酷ながらも強いられてるこの状況をどうにか生きていくしかない。
暁美の母親は夫が不倫したことでだんだん精神的におかしくなってしまって。でも母親を見捨てられない暁美は高校を卒業した後も島で母親と暮らしながら、自分の人生を生きていこうともがいている。
とはいえ、このままだと暁美は母親と共倒れ…というところでかつての高校の先生が暁美と結婚することになるのよね。ウルトラCの展開。先生と教え子が結婚ってちょっと禁断の香りがしません?
結婚といっても形式だけで、お互い一緒の家に住んで協力しながら暮らすという形をとっているのよね。
好きだから結婚する、じゃないのよ。共に協力して暮らしていく、そのために田舎だと未婚の男女が一つ屋根の下で暮らしてると噂話が立つから結婚という形にしているだけなのよね。
形だけの結婚…私はこれもアリだと思うのよね。当事者達が納得してるなら他人がどうこういう問題でもない。生存戦略のひとつでしょう。共に助け合って生きる、それって本来の在り方じゃないだろうか?
そして結婚すると、コロッと周りの目線がお祝いムードになって変わるんだよね…田舎あるある。。。急にちゃんとした人間として扱われるというやつね。田舎では結婚していることは重要なステータスなんよ。
結婚したことで経済苦から脱した暁美は、自分の創作も続けやすくなり、刺繍作家として売れていく。ようやく、自分の好きなことで生活ができる状態になる訳で。
暁美が生きていくために、男性に養ってもらう場面があったので、やっぱそうなっちゃうのか〜と思うところはあった。女性が経済的に自立して生きていくことの難しさってあるよね。リアルだなと思う。
でも男性に頼るのがダメか?というと別にそんな訳でもない。
結婚した暁美だが、ずっと櫂のことが好きなのよ。
櫂がな〜、優しいやつでな〜😭でも母親から金の無心をされたり、せっかく頑張ってた漫画の原作書きも売れて、スターになってからスキャンダルで一気に落とされたりしてさ…。さらに追い討ちをかける出来事があって、櫂は余命少ない状況になってしまうんだよ。
櫂は優しすぎる…ギバーとテイカーだったら、1番危ない自己犠牲型のギバーなんだよ。テイカーに食い荒らされるので1番最下層に落とされるんだよそれは。
病床に横たわるようになってしまった櫂だけど、ようやく暁美と暮らすということを叶えるんだよね。
結婚した暁美だけど、心は櫂の元にあって、2人は一緒に暮らすのよ。端から見ると暁美、既婚者なのに他の男と暮らすの??と思うけど、先生が暁美を櫂の元に送り出しているんだよね。普通じゃない形だけど、共に支え合って生きていく中で、こういう形があってもいいじゃないと思う。
色々思うところがあって、この映画の現実が厳しくて心が痛かった。その辛さやしんどさや苦しさも誰もがどこかの場面でこういう経験あるだろうと思うし、共感する点が多くてもう涙腺崩壊した。久しぶりに映画でこんな泣いたよ。
色々あるけどそれでも生きていく、一瞬のきらめきような嬉しいことや心の温かさがとにかく沁みる。
思いがけずすごい映画を観てしまった。
